XRPとXRPLの関係性と違い
1. XRPとは?
XRP は、Ripple社(現在は「Ripple Labs Inc.」)が開発した**デジタル資産(仮想通貨)**です。
- 通貨単位:XRP
- 目的:
- 送金・決済の高速化と手数料削減
- XRP Ledger(XRPL)上での取引手数料として使用
- ブリッジ通貨(異なる通貨間の交換を仲介)
2. XRPL(XRP Ledger)とは?
XRPL(XRP Ledger) は、XRPの取引が行われる**分散型台帳(ブロックチェーン)**のことです。
- 特徴:
- 分散型(Ripple社が中央管理していない)
- コンセンサスアルゴリズムはProof of Work(PoW)やProof of Stake(PoS)ではなく、独自の「Ripple Protocol Consensus Algorithm(RPCA)」を使用
- 取引の処理が速く、約3〜5秒で決済が完了
- 手数料が低い(最低0.00001 XRPがバーンされる)
3. XRPとXRPLの違い
項目 | XRP(仮想通貨) | XRPL(ブロックチェーン) |
---|---|---|
役割 | デジタル資産(仮想通貨) | 取引を処理する分散型台帳 |
開発元 | Ripple社が最初に発行 | オープンソース、Ripple社以外の開発者も関与 |
使用目的 | 送金、決済、ブリッジ通貨、手数料 | XRPの取引処理、トークン発行、スマートコントラクト的機能 |
供給量 | 1,000億XRPが発行済み(減少中) | XRPの取引データを管理 |
管理方法 | 誰でも保有・取引可能 | ノード(Validator)がコンセンサスで運営 |
4. XRPとXRPLの関係性
- XRPはXRPLのネイティブ通貨であり、取引手数料やブリッジ通貨として使用される。
- XRPLは、XRPの取引を記録・処理する分散型ネットワークで、Ripple社が直接管理しているわけではない(Validatorによる運営)。
- XRPL上では、XRP以外のトークン(IOUなど)も発行・管理できる。
5. まとめ
- XRPは通貨(仮想通貨)であり、XRPLはその取引を処理するブロックチェーン(台帳)。
- XRPは送金・決済に使用され、XRPLはその取引を記録・管理する。
- XRPLはRipple社だけでなく、多くのノード(バリデーター)によって運営されている。
簡単に言うと:
XRPは「お金」、XRPLは「銀行のシステム」という関係になっている。