オフショア開発はベトナムを選ぶべき7つの理由と会社の選び方
日本企業にとって、オフショア開発はIT人材の不足という深刻な課題に対する有効な解決策として注目されています。特にベトナムは、コスト効率と高品質なITサービスの提供を可能にする国として、日本企業からの関心が高まっています。では、なぜベトナムがオフショア開発の最適地として選ばれるのでしょうか。以下、ベトナムを選ぶべき7つの理由と、オフショア開発会社の選び方について解説します。
1. オフショア開発とは
まずはオフショア開発がどういうものなのか、その目的、オフショア開発の仕組みや目的・開発に深く関係している国などについてご説明します。
オフショア開発とは英語の Offshore Development で、経費削減・生産性・海外人材採用を向上するため、国内よりコストが安い海外の開発企業・子会社、または現地法人に基幹システム・WEBシステム・アプリなどのソフトウェアの設計、開発、インフラ構築、運用保守などの作業を委託する開発手法です。
「オフショア」(offshore)の意味は、岸を意味する「shore」と、離れたを意味する「off」を合わせた言葉で、この二つの意味を指して「海外で(開発をする)」ということです。
電化製品や建築物の中には、材料費や人件費の安い海外で製品を作り、日本で販売する形がありますが、このオフショア開発もそれに近い形の委託方法です。
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2.ベトナムを選ぶべき7つの理由
2.1. コスト削減効果:日本の約2/3の人件費
ベトナムではエンジニアの人件費が日本に比べて約2/3と低く、システム開発にかかるコストを大幅に削減することができます。これにより、日本国内の高騰する人件費と比較して、ベトナムはコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えます。
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2.2. 若くて優秀なIT人材
ベトナムは生産年齢人口の増加と政府によるIT支援政策により、優秀な若手IT人材が豊富です。平均年齢30.9歳のベトナムは、IT人材35万人を抱え、未来を担う世代がモダンな技術を学んでいます。これにより、モバイルアプリやWeb開発といった最新技術の導入に適しています。
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2.3. 勤勉で親日な国民性
ベトナム人は勤勉で、向上心が強く、粘り強さを持っています。さらに、日本文化への親近感が高く、日本語を学ぶ若者が増えているため、コミュニケーションもスムーズです。反日デモなどのリスクもほぼなく、安定した関係が築ける国です。
2.4. 豊富な日本語スキルを持つ人材
日本語教育が広がり、ベトナム人の中で日本語を話せる人が増えています。2022年度のJASSOの調査によると、ベトナム人留学生は日本国内で全体の20.4%を占め、中国に次いで第2位でした。これにより、日本語でのブリッジSE役を担う人材の採用がしやすく、日本企業にとってのメリットとなっています。
2.5. 日本との時差が2時間
ベトナムと日本の時差はわずか2時間。これにより、両国間での業務時間の重複があり、円滑なコミュニケーションとタイムリーな対応が可能です。航空便も充実しており、視察や出張の利便性も高いです。
2.6. 安定したインフラ環境
ベトナムは情報通信インフラの整備にも力を入れており、インターネット普及率は70.4%、スマホ普及率は93%に達しています。光回線も普及しており、開発拠点として安定した通信環境が整っています。
2.7. オフショア開発における成熟期
ベトナムは2008年頃からオフショア開発市場として注目され始め、2018年以降は多くの企業が参入し、成熟した市場へと成長しました。大学のIT教育や企業での実践的インターンシップ制度が盛んで、新卒から技術力のある人材を輩出しています。
3. オフショア開発会社の選び方
オフショア開発会社を選ぶ際には、プロジェクトの成功と効率を最大限に引き出すため、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。以下は、ベトナムをはじめとしたオフショア開発会社の選び方について詳しく説明します。
3.1. 技術力と専門性の確認
まず、選択する会社の技術力と専門性を確認することが最優先です。会社が過去に取り組んだプロジェクトの実績やポートフォリオを確認し、類似のプロジェクト経験があるかを把握します。技術スタックの幅広さや、Web開発、モバイルアプリ開発、AI、クラウドソリューションなど幅広い技術に対応できるかも重要です。さらに、ISOやCMMIなどの国際的な品質認証を保持しているかどうかも、信頼性を測る目安となります。
3.2. プロジェクト管理能力
プロジェクトの進捗や成果物の品質は会社のプロジェクト管理能力に依存します。Trello、JIRA、Asanaなどのプロジェクト管理ツールを使用しているか、定期的な会議や週次報告などコミュニケーション体制が整っているかを確認することが必要です。また、プロジェクトの性質に応じてアジャイルやウォーターフォールなどの管理手法に柔軟に対応できるかも重要です。
3.3. 言語能力とコミュニケーション
日本企業にとっては、言語能力とコミュニケーションも不可欠です。ベトナムでは日本語教育が盛んであり、日本語で対応できるブリッジSEの存在を確認すると良いです。日本語でのコミュニケーション能力を持つプロジェクトマネージャーやSEがいることは大きな利点です。また、日本の働き方や価値観を理解し、柔軟に対応できる企業を選ぶことで意思疎通がスムーズになります。
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3.4. 企業の評判と信頼性
企業の評判や信頼性も選定においては重要です。過去のクライアントの評価やレビューを確認し、その会社の信頼性を把握します。公式ウェブサイトや第三者評価サイトでの顧客のフィードバックを確認するほか、受賞歴や業界での評価もチェックします。
3.5. セキュリティとデータ保護体制
オフショア開発では、データセキュリティと保護が不可欠です。企業がISO 27001などのセキュリティ認証を取得しているか、情報セキュリティに関する内部ポリシーや社員教育を行っているか、データに対するアクセス制限や管理方法がしっかりしているかを確認することが大切です。
3.6. 価格とコストパフォーマンス
人件費の面でオフショア開発は魅力的ですが、価格だけでなくコストパフォーマンスにも注目するべきです。詳細な見積もりが明確に提示されるか、不透明な料金が発生しないかを確認し、価格が安すぎる場合は品質に影響する可能性も考慮します。適正価格と成果のバランスを慎重に見極めましょう。
3.7. 長期的なパートナーシップを視野に入れる
短期的な成果だけでなく、長期的なパートナーシップを視野に入れることも重要です。納品後のアフターサポートやメンテナンスを提供しているかを確認し、共同開発を通じて長期的なビジネスパートナーシップを築けるかも検討します。
4.結論
ベトナムでのオフショア開発会社の選び方には、技術力、プロジェクト管理能力、言語能力、信頼性、セキュリティ、コストパフォーマンス、長期的なパートナーシップなど、多くの要素を考慮することが必要です。これらのポイントを踏まえ、慎重に比較・選定することで、プロジェクト成功への道が拓かれるでしょう。
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