jp-Friendshipに参加していて「不幸の手紙」システムについて考えた
※注意:この記事はjp-Friendshipを特に問題視して書いているわけではありません。
バトンを渡した方も喜んでいましたし、自分自身ももらえたときは嬉しかったです。
こんにちは。ZAPです。
先日jp-Friendship#4に参加させていただいて。そのときに考えていたことを書いておこうと思いました。
まず、jp-Friendshipのルールなんですが、
①運営がお題を出す。
②運営から3人に「バトン」を渡す。
③「バトン」を受け取った人はお題に添って記事を書く。
④記事を書いた人は「バトン」を他の人(最大2人)に渡す。
以下自然消滅するまで繰り返し。
記事を書いた人には運営から大き目のvoteがもらえる。
これって、「チェーンメール」「不幸の手紙」と同じやり方ですよね。
「この手紙と同じ内容を5人に送らないと1週間後に死にます」ってやつ。
以前、映画「リング」の「呪いのビデオ」でこの方法が取り入れられてました。
これって、要らないものを個人の利己的な欲望(主に他人を犠牲にしても自分が助かりたい)に乗せて拡散させるっていう悪意に満ちたシステムですよね。
一度もらってしまうと「呪いを受ける」か「拡散する」かを迫られたあげく、
「呪いを受ける」→死ぬ(という恐怖をもらう)
「拡散する」→呪いに加担してしまったという罪の意識にさいなまれる
という、どちらを選んでも完全に不幸しかない、そして不幸が人の手を介して増殖するという極めて危険なシステムです。
なんでこんなことを書いているかというと、「不幸の手紙」システムは極めて優秀なシステムであるということです。
たった文脈を「呪いを受ける」から「voteしてもらえる」に変えただけで感謝されるわけですから。その上、いろいろな利点があります。
・通常steemit-jpを知らない人にバトンが渡る可能性も有るので、steemit-jpの宣伝になる。
・人からバトンを託されるので記事を書く義務感に駆られる→結果voteで報酬がもらえるのでgive&takeが成立する。
・記事を書いた上バトンを託すという2倍の労働が発生しているし、託した相手にも同じ労働うが発生するが、上記報酬がもらえることが分かっているので、バトンを託しやすい。
・jp-Friendshipを開催するという宣言をしっても、バトンがこないと「参加できない」ので、バトンが回ってきて欲しくなる。
そんなところですね。要するにシステム自体はよいわけでも悪いわけでもない、使い方次第というわけです。マルチ商法の方法やオレオレ詐欺の手法なども、人間心理の痛いところを付いた優れたシステムです。やっていることは犯罪ですが。
こういうシステムをもっと健全に使用できる方法がきっとあるはずなんですよね。